ここからLinux転生編がスタート。
前回記事は中古パソコンを買ってちょっとカスタマイズした記録まで。
今回はLinuxをインストールしていきますが、一応まだサポート残ってるWindows10があるので残しておこうかなと。なるべく安全に(?)WindowsとLinuxのデュアルブート機にすることが今回の目標です。
基本的に同じストレージ内に複数OSを入れるデュアルブートはトラブルへの見舞われやすさ諸々を考えてあんまりやるべきではないのだが、こうやって色々実験するのに格安中古パソコンはうってつけってわけよ。
いやぁ、どこかの会社で要らなくなって市場に出されたと思われる元高級ノートパソコンでこうやって遊べるなんて、追放モノラノベみたいで楽しくなってきますねぇ!(何言ってんだこいつ)Linuxに転生してこれからも大活躍するんだ!
1.Linux mintをインストール
最初にインストールするOSはLinux mintにします。
無難にUbuntuのが良くない?Ubuntuはなんか飽きた。という理由でmintになりました。
まずはGpartedでLinuxの領域を確保します。
インストーラーでもその辺はいじれますが、それよりも使いやすくて分かりやすいパーティション管理ツールなのでこっち使うのがオススメ。
Windows10 約180GB
Linux mint 約80GB
にしておきました。
領域決めたらデスクトップにあるアイコンを押してインストールしていきます。
ex.Linuxのブートローダーどうするの問題
ブートローダーはパソコンの電源を入れるとBIOS(UEFI)から呼ばれ、OSをブートするプログラム。(ざっくり説明)
インストール時にブートローダーの場所を指定する必要があるが、この選択はかなり重要だったりする。
特に何も指定しない場合、ディスクの先頭のEFIパーティションにブートローダーをインストールしようとする。
OSを一つしか入れない状態ならもちろんそれでも問題ないのだが、Windowsがインストールされている所謂デュアルブート環境だと問題が発生する可能性がある。
Windowsがインストールされている環境では、この場所には既にWindowsのブートローダー(Windowsブートマネージャ)が入っている。
この状態でLinuxのブートローダーをインストールした場合、Windowsブートマネージャは消えるわけでは無いが、起動時に呼ばれるブートローダーがLinuxのブートローダー(GRUB2)に置き換えられて、そこからWindowsブートマネージャを呼ぶ形に変更される。
一応それでもちゃんとデュアルブートは出来るが、Windows側がデュアルブートであることを認識しない(というか推奨していない?)ため、Linuxに構わずブートローダー部分をアプデで上書きしてしまうことがある。
ブートローダー書き換えによってOSが起動出来なくなるなど、かなり面倒いことになる可能性が考えられる。
なので、Linuxのブートローダーはなるべく独立させたいのと、Windowsのブートローダーはなるべく維持しておきたいのです。
ということでインストールの種類を「それ以外」、ブートローダーはWindowsのブートローダーがある場所とは別の場所にインストールする方法にしたいと思います。
今回は、Linux mintは「/dev/sda4」、ブートローダーはLinuxになるパーティションの先頭にインストールするように指定しインストール。
再起動するとLinux mintのブートローダー(GRUB2)のメニューが起動します。
これで完了……かと思いきや。
調べてみるとブートローダーの場所がおかしい。
dev/sda2、Windowsブートローダーの場所では……?ちゃんと/dev/sda4にしたはずなのに……どうして……
普通に使う分だと気にならないかもですが、筆者は気にしてるのでもうちょっと調べてみます。
Windows上から調べた。……思いっきり同居してますやん。
【Ubuntu】【上級者向け】Grubブートローダを削除する – 茱萸note
一旦別のLinux(あるいは先ほど作成したUSBのLinux)からブートローダーの情報を削除してからもう一度やり直してみる。
ちなみにこの間割愛するけど、GRUBの再インストールコマンドとかブートリペアツールやら別OSからごにょごにょとかも使ってみたけど何をやってもブートローダーがdev/sda2に戻ってきた様子だったよ、なんでや。
色々調べてみると、ブートローダーは先頭2TBまでのfat32フォーマットの領域からでないとUEFIが読み出せないという記述を見つけたので、
パーティションの切り出しからOSインストールをもう一回やり直す事にしました。
今度は専用のブート領域を作ってそこにインストールするよう指定する……。
……????
は????
Ubuntu 22.04 その191 - UEFIのブートローダーが選択されたデバイスにインストールされない不具合 - kledgeb
どうやら不具合があったらしい。
今のmintのバージョンはUbuntu22.04なので、もろですやん……。
との事で上記記事の対処法、インストール前にGpartedでWindowsのブートローダー領域のフラグから「esp、boot」などのフラグを外してから専用のEFI領域にインストール。
再起動後はブートメニューが飛ばされてそのままLinux mint起動。(先ほどフラグを変えたため、他ブートローダーにいるWindowsの存在が認識されていないと思われる)
今度は成功したみたい。
でも今後のアップデートとかで戻ってきそうでコワイとこ。
(今更だけど、パーティション先頭にブートローダーかつEFIフラグオフでのインストールも試してみれば良かったかなぁ……)
2.manjaroをインストール
mintの項目が長くなりましたが、トリプルブートチャレンジ。
先ほどと同じくUSBにセットアップディスクを作ってブート……する前に、UEFIの設定でセキュアブートをが無効になってることを確認。
そう、これがWindows11だと、Linuxの一部のディストリビューションとデュアルブートしたいときに、どうしてもセキュアブート対応で問題が出てくる。
そのためにWindows10の中古を選んでいた所がある。メインのパソコンはさっさと11にしてしまったのもあってね……。今後に期待。
さっきいじったブートローダーのフラグを元に戻して、残しておいた領域から80GBくらいをmanjaroで使うように設定する。
余りはNTFSでフォーマット……WindowsとLinuxの両方から読めるデータ領域にするつもり。
それ以外の設定はウィザードに沿って進めていきます。
manjaroではブート領域を用意しないと怒られる。
さっきLinuxmintのブートローダーでだいぶん失敗したのでこうやって確認してくれるのは好印象。
manjaroはブートローダの場所も問題なく、すんなりインストール完了。
再起動後のブートメニューには3つのOSがバッチリ載っていました。
最後をmanjaroにして本当に良かった……!(リアルにmintのブートローダー検証で役に立った)
Windowsからも確認。問題無さそうです。
3.ブートローダーをカスタマイズ(したかった)
ほんとはWindowsブートマネージャからLinuxを使えるようにしたかったのですが、設定するのはちょっと面倒そうなので最後にインストールしたmanjaroのブートローダーから使うようにしたほうが無難そう。
先ほど言ったように、後から入れたOSは既に入っているOSを検出してメニュー作ってくれているので、今後はmanjaro上からブートローダーの設定をするようにします。
順番とか表示時間とか。
https://w.atwiki.jp/linuxjapanwiki/pages/214.html#partition
Windowsブートマネージャを触る方法については、同じ手順やったけど、筆者の環境では失敗したのよね……(ブートマネージャにメニューは追加されるが起動出来ずエラー)
(ストレージがMBR形式のディスクなら、EasyBCDやMBMを使うのが綺麗でよさそう。)
まとめ
Windowsと色々なLinuxでデュアルブートして遊びたいなら今のうちに10のパソコンを買うと楽かもしれない。
ブートローダ絡みで結構苦労した……その分仕組みとか復旧の仕方とか勉強になった。今はUbuntu(Linux mint)のインストーラーには注意しよう!!